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茶農家の所得・・・!

お茶というものは、一般的に消費者が消費する時には、100g○○円という形で販売されるのだが、元はと言えば、茶畑の茶の芽を摘んだものだ。
それを蒸熱加工して、揉みながら乾燥させ荒茶が出来、その後、選別や異物除去、そして更に乾燥させて、不活性ガスを注入して製品ができあがる。
非常に手間のかかる工程を経て作られる。
茶の新芽は、芽の柔らかいうちに摘採したものが、価値が高く、芽の伸張に従って、価格は下落してゆく。
成分から言えば、茶の旨みの成分である「テアニン」が、根で合成され、それが新芽に集積した後、光分解で、芽の伸張とともに少なくなってゆくというメカニズムで、テアニンが最大の時・・過去の経験上八十八夜が最大とされる・・に摘み採ったものが最高級という所以である。
下記写真は、「茶の生葉」の買い取り価格表である。
どういうわけか「協定価格」と言って、周辺工場が、相談して買い取り価格を決めているのである。
自由競争の世の中で、あまり好ましい体制ではないと思うのだが、「公取」に苦情を申し立てる農家もなく、現存している。
茶の生葉は、水分含有量が多く、荒茶の販売価格から、工賃等を差し引いて支払われる。
最近は、工場もオートメーション化になり、工賃が高くなっている。
昔は、だいたい5:1と言って、荒茶が5,000円/kgで販売できたら、生葉は1,000円程度の計算だったが、現在では
12:1くらいになっているという。同じ計算からすると、この場合生葉は400円ほどにしかならない。
10a当たりの勘定にすると、平均600kgの収穫量とすると、昔は60万円の収入になったが、現在では24万円にしかならない。
10a当たりのコストは、肥料・農薬代で10万円~15万円。摘採機などの経費が5万円。畑総と言って灌漑設備の負担金などを差し引くと、ほとんど残らないのが現状だという。
で、我々問屋がもうけているかというとそうではない。茶価が下がった分は、小売価格に反映する。
つまり、消費者が同じ金額でお茶を購入した場合、昔と比べると格段に美味しくなっているのである。
美味しくなるという事は、当然、購買単価が下がるわけで、我々も同じように苦しいのである。
つまり、全てのポジションで「競争原理・市場原理」が働いているのに、生葉の協定価格という市場原理が働かない部分は、農家を疲弊させているかもしれないのである。
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